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期間:2006-2008 用途:診療所 所在地:愛知県名古屋市 規模:地上2階 構造:RC 用途地域:近隣商業 許容建蔽率・容積率:80%・200% 敷地面積:97.07m2 建築面積:75.12m2 延床面積:115.39m2 構造設計:名和研二/なわけんジム 施工:セントラル工建 北直人 写真:上田知正、F.H.、児玉遼 担当:児玉遼、藤村和久 |
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1層目が駐車スペースにとられてわずかしか残らないので2層目で敷地の一方向への伸びやかさを引き受ける、という基本方針から2層目はすなわち大きなキャンチレバーで筒状となる。オクトーバーの他の筒状の計画と比較すると以下のようになる。台形は直交ラーメンとトラスとのスペクトラムの中ではほぼトラスだが、RCの壁で構成するため接合が連続的で長いのも台形の採用に向いている。 2層目は、立面的には完全にシンメトリーで天秤状。とはいえ平面的には一方は広がり他方は小さくなっており、荷重差はほおづえによって補われている(これは多分に観念的なものいい)。平面的には三角の敷地なりの形状となるため、短手断面は壁の倒れ角度を維持したまま幅が連続的に変化している。 壁厚、スラブ厚は、軽量化と強度的要求に応じて端部に行くほど薄くなるが、ちゃんと打設可能な厚みは確保している。倒れ壁の上面は気泡が抜けずきれいに打つことは柔らかめのコンクリートでも難しいが、美観よりも強度を優先しやや硬めのコンクリートを打っている。表面的なジャンカやピンホールはあったものの強度に関わる部分は確実に打設することができている。 |